12月12日付 森村氏レポート
12月9日(日)父島を出航した森村氏より
第二弾レポートが届きました!

Bartolome号 森村氏
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メルボルン大阪レース2018
航海報告Leg 2(父島~ポナペ島)
その1
12月9日11時ごろオケラネットの山田さん、民宿なぎやの女将さんに見送られて父島を出航。
なぎやはヨットのりにやさしい宿だがヨットのりが来るたんびにフロのフィルターがつまるらしい。航海後のヨット乗りは相当汚いということですな。
父島を出て母島をかわすのに一時西へ進路をとりCode0をあげた瞬間に風速20Ktオーバーとなる。Code0を取り込むのにバウ(船首部)で20分ほど格闘する。表、ヒロシの二人はこの作業で精根尽き果てる。その後東に進路をとり、母島を右にかわしてしばらく安定した東風を受けて快調に帆走る。
しかし、なかなか楽はさせてくれない。
ちょーどええわ~と思ってた風は、見る見る30Ktを超え、10日深夜には40Ktを超える。
深夜、まったく視界なし。
ちょっとした台風並みの風と4、5mの波が後ろやら横やらから打ち込む。かなり恐ろしい。体を海に持っていかれたらそれでおしまい。この世とさようなら。テザーを二本かける。わずか2mぐらいのデッキ上の移動に1、2分ぐらいかかる。船酔いもピークでゲロモードマックス。なんとかしのいでると朝方には30Kt程度まで風速が落ちる。11日朝6時にワッチ交代で表に変わり船内でロールコールを送ってふと床板を見ると、
「!!!」
浸水している!
ヒールすると床板の端が水で浮き上がってる。
床板をはずすとかなり大量の水が入り込んでる。昨日40Kt吹かれたにしてもこの量はどう考えてもおかしい。船が沈んでしまうほどの量ではないがそれにしても多い。床下で波打ってるほどある。ヒールの具合によっては電気系統をすべてアウトに出来る量は十分にある。
追加した手動ビルジポンプを急いでガチャガチャやるが全然排出されない。なんかおかしい。
ひょっとしてと思って、
排水ホースに手をやるとガチャガチャやるたびに空気が返ってくる。再び、
「!!!」
給水と排水のホース逆についとるやないけ~!(大声)
あのヤロ~!逆にホースつけやがって! ○△×#%!!!!(心の声)
ビルジ汲み取り装置がビルジ製造装置になってたわけですな。
うーん、すべては艇長責任やね。
その後は30Kt、強風の中30度傾いた船内でひたすら雑巾とスポンジでビルジ汲み。
結局5時間かかってバケツ12、3杯のアカをくみ出す。
船内も体も塩だらけ。
僕が大根かきゅうりやったらとっくに浅漬けになっとるな。

表氏
ゲロモードマックスをはるかに超えていたが、V8飲むとスーッと酔いが収まってくる。
ほんと不思議な飲み物やわ。
すったもんだあったが本日は風も落ち着いている。

堀内氏
2017年12月12日 JST08:30
22.25.21N
146.29.36E
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森村さん、頑張って下さい。
Arcadiaもやっと昨日出港しました。
やっぱり冬の北太平洋は甘くないですねー。