全長 40ft(12.19m) 全幅 4.50m 喫水 3.00m 排水量 4,500kg以上(カテ1仕様の場合) マスト高さ 19m(海面上19m以内にセールを展開する) バウスプリット長さ 2m セール面積 アップウインド 119㎡ ダウンウインド 279㎡ ウォーターバラスト 片舷750L
Class40がどんな走りをする外洋ヨットか、まずは下の動画を観てイメージしてください。 VIDEO
上の動画は、レース中ではなく回航中のものなので、レースになって本気モードになると、この2、3割増しの迫力でセーリングすることになります。 ちなみに、私たちJOSAが現在フランスでの提携艇として、トレーニングとレースに使っているのは、この動画のClass40(カテ1仕様)とデザインベースが同じ艇でカテ0仕様の艇です。
長期間、たった一人で、極限までのスピードを競いながら、セーリングで大海原を渡り、無事に帰って来る必要があることから、Class40はClass Mini 6.5と同様に、安全面でも、厳しい基準が設けられています。しかし、だからと言ってClass40に乗ってさえいれば安全、というわけではもちろんありません。
私たちJOSAは、Class40をどんなコンディションでも安全に乗りこなせるようになるために、経験あるセーラーから的確な乗り方を教わることが重要だと考えています。Class40クラスのヨットは、普通のヨット以上に、安全に対する高い意識と知識を必要とするヨットだからです。
また、Class40に与えられているセーリング性能は、他の同サイズのレーシングヨットに比べて非常に高く設定されています。 Class40は、微風から強風まで、優れたスピードで外洋をセーリングすることができますが、それは同時に、乗り手にその性能に呼応する高いセーリングスキルを要求するヨットである、ということをも意味します。
つまり、このクラスのヨットの性能を、一人あるいは二人だけで最大限まで引き出し、かつ安全に大海原を渡るためには、ある程度経験のあるセーラーであっても、それ相当の高度なトレーニングが必要になってくるのです。
また、レース中に必ず発生すると覚悟しておいた方がいい船体やリグ、セールのトラブルも、Class40のサイズになるとその規模も相対的に大きくなり、Class Mini6.5をさらに超えるレベルの知識と対応が要求されます。
そうしてさらに、レースで好成績を収めようというレベルになってくると、戦略的ファクターを組み込んだ高度のナビゲーション能力と、そのナビゲーションに使う航海計器とコンピュータソフトの操作に熟達することが、不可欠になります。
JOSAでは、Class Mini6.5と並行して、このClass40でのトレーニングとレース参加を実績として積み上げていき、このクラスでの分厚い経験をベースにして、次なるステップを目指していく計画です。
Japan Ocean Racers Association提携のClass40 <貴帆> 奥に見えるのはグルパマ チームフランスAmerica’s Cup2017のAC45F
Class40のクラスルールに従って 傾斜試験を受けるJOSA所有のClass40 <貴帆> このように艇を90°傾斜させた後、マストトップに220kgの錘を下げて、 そこから自力で起き上がる復元力を持っていなければClass40として認められません。 貴帆の場合はカテ0仕様(地球を周れる)で建造されているため、 カテ1仕様と比べ水密隔壁構造が多重化されており、その分重量が重く(4,650kg)なっています。
セーリングコーチと通訳による、JOSA主催のClass40トレーニング風景
Class40の一隻、Pogo 40 S3