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2018-08-23

森村さんメルボルン大阪カップ2018完走後のインタビュー

みなさん、こんにちは!
陸上班堀内です。

セーリングシーズン真っ只中!
連日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

アツいと言えば、今年2018年の春はメルボルン大阪カップが開催され、日本からは大阪北港ヨットクラブを代表して、スキッパーの森村圭一朗さんと、コスキッパーの表正和さんが出場し、見事完走を果たされました。

JORAも森村さんが挑戦を表明されてからサポートして参りました。

今回は、レースコミッティーが怒涛の日々の中で日の目を見る機会を失い、お蔵入り仕掛けていたフィニッシュ後の森村さんインタビュー動画を入手することができました。

森村さんの了承を得て独占公開させていただきます。

このキャンペーンを通しての切実な悩み、そして関係者全ての人への感謝と、次に挑戦する人への熱いエールも込められた、素晴らしいメッセージです。ぜひご覧ください。

森村圭一朗さんメルボルン大阪フィニッシュ後のインタビュー フィニッシュ後、表彰台でのBartolomeのお二人(左:森村さん、右:表さん)

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動画撮影編集:Ian MacWilliams氏

陸上班(以下:陸):
今日はメルボルンから大阪までの5,500マイル(のレース)を終えた森村さんにインタビューさせていただきます。

[ゴール直後の映像と歓喜のスピーチ]
森村さん: 
「5,500マイル、3月19日に出発して4月29日の51歳の誕生日に太平洋縦断、ダブルハンド、無寄港、帰ってきました!」


日曜日にフィニッシュラインを切られた時の気分はいかがでしたか?

森村さん
すばらしい。すばらしいの一言ですね。

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これまでの準備、スタートに向けてのオーストラリアへの旅、そしてレースがありました。全体としてどの部分が一番大変でしたか?

森村さん
一番大変やったのは、レースもそうなんですけど、やはり準備が一番大変でしたね。レースに出ると決めた時は、船もない状態でしたし、資金的な面、仕事、時間、それのマネジメントをするのが一番大変でした。


あなたの旅の中でのハイライト(最も印象的なこと)はなんですか?

森村さん
やっぱりゴールした時ですね。その時です。その一点に集約されると思います。


反対に最もきつかったことはなんですか?

森村さん
最もきつかったことは、やっぱり資金面ですかね。
現実的な話になるんですけど、それほど潤沢な資金があるわけではなし、その中でどうやってやりくりするかと。その中で、これはレースですんで、クルージングではないので、いかに勝つかということを資金との折り合いをつけるというところ、諦めるところは諦める、いけるところはいける、その駆け引きというか。
それが一番、いつも毎日、毎日はちょっと言い過ぎかもしれませんけど、考えていたこと。それですかね。


もし誰かがこのレースに参加したいと考えているなら、どんなアドバイスを送りますか?

森村さん
ある方に言われたんですけども、「必ず成し遂げてください。」と。その同じ言葉を送りたいと思います。


またオーシャンレースに出る情熱はまだ残っていますか?

森村さん
元々ヨットと海が好きで、僕の考え方としては、ヨット乗りには人生は二つあって、丘の人生と海の人生が二つあると思うんですけど、どちらも死ぬまでやると思います。
大きなオーシャンレースに出るのはかなりの労力というか気力というか、そういうものがいると思うんですけど、それが終わった後の何というかね、充実感というのは、何ものにも変えがたいものがあるのでそういう機会があればまた出てみたいと思います。


あなた自身このイベントについて何か学んだことはありますか?

森村さん
そうですね。うん、あり過ぎるくらいありますね。非常にたくさんのもの、レースの技術的なこともあるかもしれませんけど、それ以外のことも非常にたくさん学びました。
こうやってやればもっと楽しいというかね、充実できるというか、楽しめるっていう、そういうことをたくさん学びましたね。


あなたの視点からレース運営はどのように映りましたか?

森村さん
すばらしいです。何がそうすばらしいかと言うと、僕は舞台に立っただけなんですね。
で、レース関係者の方っていうのは、その舞台を用意してくれた。舞台がなければそこに立つことはない。
で、レース関係者の方っていうのはほぼボランティアでやっている。僕は自分のレースをするっていうことなんですけど、レース関係者の方っていうのは、レースをする舞台を作るその裏方に徹して、それから何か楽しいことを見つけていくということで、本当にすばらしいというか感謝しかないですね。
本当にこのすばらしいレースをサポートしていただいた関係者の皆様、ボランティアの方々、本当に感謝申し上げます。


あなたの周りには多くの様々な立場の人たちがいます。彼らにかける言葉はありますか?

森村さん
何か目標をもってやって、それをできたら本当にすばらしい。それを学べたというか、もし誰かが後に続いてくれるんなら、絶対にやりましょうと。
僕が味わったものをあなたにも味わって欲しい。そういう気持ちになりますね。


ありがとうございました!

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